埼玉・ふじみ野市には、日清製粉グループのQEセンター、基礎研究所、研究推進部、生産技術研究所が集結しています。QEセンターの「QE」とは、「Quality Examination=品質検査」の略。その名のとおり、日清製粉グループの使用する原材料、製品などが安全かどうかのチェックが行われています。
QEセンターは2003年12月、残留農薬分析では食品メーカーとして初めて、試験所の検査能力に関する国際規格であるISO17025の認定を取得しました。食品および飼料に残留する農薬成分を分析する試験技術が、食品メーカーの中でも国際的にハイレベルであると認められているのです。人間用の食品と同様に日清ペットフードの製品も、その技術力を駆使して厳密に分析されています。
原材料に残留する農薬や添加物、カビ毒などを、ガスクロマトグラフや高速液体クロマトグラフによって測定し、安全性に問題がないかを確認します。
検査対象は、そのままでは分析機器で試験できないため、まず、目的成分を取り出し、他の成分からわけてきれいにする必要があります。これを「前処理」といいます。実際には、試料を細かく粉砕した後、溶媒を用いて目的成分を抽出し、特別な樹脂や溶媒を用いて精製します。それぞれの処理は、専門の技術者により一日かけて行われます。
試料を濾過し、農薬が含まれる成分を抽出します
溶媒液の上澄み部分のみを使って、サンプルを作成します
前処理で得られた試験液に、目的成分がどの程度含まれているかを測定します。残留農薬などのように、多くの成分を一度に分析する場合は、GC/MS(ガスクロマトグラフ/質量分析計)やLC/MS/MS(高速液体クロマトグラフ/質量分析計)を用います。これにより、300〜400種類の農薬成分を一斉に分析できます。また、残留農薬以外にも、残留抗生物質や添加物、カビ毒などの分析も行い、安全性を確認します。
GC/MSでサンプルを気化し、数百種類もの農薬を自動的に一斉分析します
LC/MS/MSにサンプル溶液をセット。水溶液に溶けやすい成分を分析します
製品の原材料について、(由来)品種を確認したり、危害物質が混入していないかを確認します。分析対象となる原材料の中のDNAを抽出した後、PCR装置で増幅させ、豚か牛かなどの肉種の判定や、遺伝子組換え作物の分析を行います。
抽出したDNAをPCR装置で増幅させ、目に見える形にしてから分析します
DNAの分析画面で、内容を確認します
原材料内、あるいは製造過程で、危害を及ぼす微生物が混入していないかを確認します。微生物の種類によって、培地の種類や培養する温度条件を選択。検査サンプルを培養液に溶かし、培地シャーレに塗布して適温で管理し、培養された微生物が危険なものかどうかを分析します。
作業は、雑菌の汚染がないよう殺菌スペースで行われています
微生物の培養されている培地シャーレ
培地シャーレが培養されている保温機は、微生物の繁殖に適した温度に制御されています

