
おくだ動物病院副院長
おくだ ひろこ先生
愛犬の健康維持とご長寿ライフのためには、「ボディケア」による病気の予防とトラブルの早期発見を心がけることがとても大切です。「ボディケア」というと何やらたいそうなことに聞こえますが、ようは愛犬の体に普段から触れること、スキンシップの時間を毎日もつことです。スキンシップで愛犬と触れ合えば、健康チェックとしての目的だけでなく愛情も深まりますし、お互いの体にも心にも良い効果をもたらします。今回は毎日のスキンシップにプラスアルファして、愛犬が気持ちよくなって、高齢犬のボディケアに効果的なマッサージなどのテクニックをご紹介します。
犬、猫、エキゾチックペットの一般診療のほか、動物の自然治癒力を高めるために、鍼灸、レーザー照射治療、Tタッチ、漢方、ホメオパシー、バッチフラワーレメディなどのホリスティック医療にも積極的に取り組んでいる。しつけ方教室や、問題行動のカウンセリング、治療も行っている。日本伝統獣医学会理事、日本ホメオパシー医学会会員、Tタッチプラクティショナー、JAHA認定家庭犬しつけインストラクター、優良家庭犬普及協会理事。著書に『うさぎと暮らす式 新・マッサージ大事典』(マガジンランド)、『ネコと幸せに暮らすための魔法のなで方』(主婦と生活社)、DVD『愛犬とハッピーに長生きするレシピ』(GENEN/出演)ほか多数。
おくだ動物病院
愛犬に元気で長生きしてもらうためには、普段の様子をよく観察して、健康な状態をしっかり把握しておくことが重要です。食事の管理、食欲や排泄物のチェックなどのほかに、愛犬とのスキンシップも健康管理のために欠かすことはできません。スキンシップは愛犬との楽しいコミュニケーションのひとときで、愛情を深めることもできますし、毎日触れることで毛の手触りや皮膚の張りの違い、小さなしこり、体温の変化、部分的に極端に冷たかったり熱かったりするところはないか、触れて嫌がったり痛がったりするところはないかなど、体のささいな異変に気づくことができます。これは毎日接している飼い主さんだからこそわかること。若い頃からスキンシップの習慣をもつことで、病気や老化の兆候をいち早くキャッチすることができるのです。高齢期に入ると体のあちこちにいろいろな変化が表れてきますので、“手で感じる健康チェック”スキンシップタイムを毎日作って、しっかりとボディケアを行いましょう。
ボディケアとしてスキンシップを効果的に行うためには、小さい頃から体のどこを触っても嫌がらないようにしておくことが基本です。いつもは撫でさせてくれる部分に触れられるのを嫌がる場合は、それが異変のサインにもなります。スキンシップは高齢犬になってからいきなりはじめるのではなく、若い頃から習慣化しておきましょう。
「うちのコは触られるのが好きじゃない」という場合は、触り方に問題があるのかもしれません。頭を撫でられることは本来ならば心地よいはずなのに、いきなり乱暴に触れば犬が怖い思いをしたり、不快に感じたりすることもあります。表情を見ながら愛犬が心地よくなる撫で方を見つけましょう。触られると喜ぶ部分からはじめ、徐々に範囲を広げて慣らしていきます。
また、犬を撫でていると「癒される」と感じる人も多いように、犬も大好きな飼い主さんにやさしく撫でられることでリラックスし、安らぎを感じています。これはお互いの温もりを共有し、「気(エネルギー)」が循環して伝わるからです。一方通行ではなく、お互いに心地よくなれるようなスキンシップを行いましょう。
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