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肥満

【ひまん】

食事によって体内に取り込まれる摂取カロリーが、消費カロリーよりも上回ることで起こる症状で、猫でもっともよく見られる栄養障害のひとつ。

人も猫も食べ物から体内に取り込んだエネルギーを、「基礎代謝」(呼吸、血液循環、体温調節など、生命活動を維持するためのエネルギー)、「活動代謝」(日常生活や運動で使われるエネルギー)、「食事誘発熱代謝」(消化・吸収に使われるエネルギー)によって消費し、余ったエネルギーを脂肪として体内に蓄積しています。「肥満」とは、この体脂肪が体内に過剰に蓄積された状態のことです。

肥満のおもな原因

<カロリーオーバー>

消費エネルギーよりも摂取エネルギーが多い状態。つまり「食べ過ぎ」によって起こりますが、猫の食事管理は飼い主に委ねられているので、正確には「与えすぎ」。ライフステージや活動量に見合った食事を与えなければ、すぐにカロリーオーバーになってしまいます。

<老化>

高齢期になると、筋力や内臓の機能などの低下によって基礎代謝が落ちることから体脂肪がたまって太りやすくなります。

<運動不足>

運動量が不足すれば、当然、消費カロリーもその分減るためカロリーオーバーの原因になります。また、加齢とともに好奇心が薄らいできたり、筋力が低下したりして、運動量も減少し筋肉も衰えます。筋肉量が減ると、基礎代謝が落ちて体脂肪が燃焼しにくくなります。

<室内飼育>

マンションなどで外出できない環境では、外へなわばりをパトロールしにいく機会がない分、運動量は少なくなります。また、猫が室内で暮らすようになって飼い主との距離が近づいたと同時に、食べ物をもらう機会もぐっと増えたことが肥満の大きな原因に。

<避妊・去勢手術>

発情や生殖活動に費やしていたエネルギーが必要なくなったり、フードの摂取量が多くなったりするので、摂取エネルギーを減らさなければ、カロリーオーバーになります。

<病気>

まれに、副腎皮質機能亢進症など内分泌系の病気が肥満の原因になることもあります。

<子猫の時の肥満>

通常の成猫の肥満は、脂肪細胞の1つ1つが大きくなっている状態です。しかし、成長期の子猫の頃に太ると、脂肪細胞の数そのものが増えてしまい、やせにくい体質になります。

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