
高齢化
【こうれいか】
全体数の中で高齢の動物の割合が高い状態。ペットフード工業会の平成18年度全国犬猫飼育率調査では、純血種の犬の4割、雑種犬の約6割が7歳以上であることが判明し、犬も高齢化が進んでいると推察されている。
犬の高齢化の理由
予防医学の発達・普及
予防医学の発達により、ワクチンで予防できる病気が増加し、飼い主の予防意識も高まりました。ワクチンの接種以外にも、フィラリア症の予防や内部・外部寄生虫などの駆虫が広く浸透し、これらの病気になる犬も減りました。
獣医療の高度化
検査・診断機技術の進歩によって、病気の早期発見が可能に。また、治療薬の開発などによって、治療が難しいとされてきた病気も治療できるようになりました。
しつけの向上と室内飼育の普及
放し飼いをしなくなったことで、交通事故などのアクシデントが減少。また、室内で飼い主と一緒に暮らすようになったことでスキンシップの時間が増え、健康上のトラブルを早期に発見できるようになりました。
去勢・避妊手術の普及
繁殖を望まないという理由だけでなく、人とよりよく暮らしていくための一つの選択肢として、去勢・避妊手術が普及。メスは避妊手術によって、卵巣腫瘍、子宮蓄膿症などの病気にかからなくなり、乳腺腫瘍の発生率も低下します。オスは去勢手術によって、睾丸腫瘍の心配がなくなり、肛門周辺の腫瘍や前立腺疾患の発生率が低下します。
ドッグフードの普及
ドッグフードが普及し、さらに品質が向上したことや、病気別の処方フードが開発されたことなどで、栄養状態も安定し、年齢や状態に合わせたフードが選択できるようになりました。
犬の寿命は?
過去のデータと比べてみると、犬の平均寿命(平均死亡年齢)は確実に延びてきました。1980年には平均4.4歳だったのが、88年には9.8歳とほぼ倍に。その後も順調に伸び続け、1997年には14.2歳に。しかし、ずっと右肩上がりにきた数字が、その後は徐々に横ばいになり、2004年で14.6歳なので、そろそろ平均寿命として安定期に入ったのではないかと推測できます。
性別でみると、オス(去勢なし)12.6歳、オス(去勢済み)13.7歳、メス(避妊なし)11.2歳、メス(去勢済み)14.9歳と、オス・メス共に、去勢避妊手術をしているほうが長生きです。
犬種や体格、生活環境などによってバラツキもありますが、犬の寿命はだいたい12〜16歳くらいではないかと考えられます。(データ/須田動物病院調べ)


