
高齢犬の季節のケア
【こうれいけんのきせつのけあ】
季節毎に気を配るべき、生活環境などの注意点。高齢になると体温調節の機能も低下するため、温度の急激な変化は体に大きな負担がかかるため、とくに夏場と冬場は万全なケアが必要となる。
夏場のケア
【冷えすぎ】には注意
冷たい空気は下にたまるため、床に近い位置で生活している犬にとっては人が快適に感じるエアコンの温度では低すぎます。愛犬の体のことを考えて、温度設定を少し高めにするか、扇風機をかけて対流させましょう。
また、犬が快適な場所を探して自由に移動できるように、部屋は完全に閉め切らないようにします。自力で動けなかったり、ケージの中で過ごしていたりする場合は、ケージをバスタオルなどで覆って直接冷風が当たらないように注意します。換気をしてときどき空気も入れ換えましょう。
【ノミ、ダニ、ハエ】などの寄生虫対策もしっかりと
春先から梅雨時や夏場はノミやダニなどの寄生虫が発生しやすい時期なので、ノミ駆除対策は万全に。ノミは人が運んできてしまうこともあるので、部屋の掃除もしっかり行いましょう。
また、真夏はハエにも注意が必要です。ハエは体力が衰えているものに容赦なく卵を産みつけます。寝たきりの高齢犬の目ヤニや排泄物のついたお尻のまわりに卵を産み、ウジがわくケースもあるので、体は常に清潔にして、ハエも徹底的に駆除しましょう。
冬場のケア
【暖房器具】は安全なものを選ぶ
高齢犬は皮膚の感覚も鈍くなります。暖房器に近づきすぎたり、ホットカーペットの上にじっとうずくまったりして、気づかないうちに低温やけどすることもあるので要注意。ホットカーペットの上に直に犬が寝ないよう、タオルなど1枚敷くようにします。
また、温風ヒーターの場合も、近くで熱風を長い時間吸い込んでいると、口の中や呼吸器が必要以上に乾燥してしまうことがあるので、ときどき犬を移動させます。石油ストーブなど、触れたときにやけどをするような暖房器具は、犬のいる暮らしには向きません。室内が暖かいと空気がよどみやすいので、冬場こそ換気が大切です。
防寒用の洋服は、【素材選び】も慎重に
短毛種や暖かい地方原産の犬など、日本の寒さが苦手な犬もいるので、保温・防寒のために服を着せるのも一つの対策になります。
ファッション性よりも体にフィットして動いてもジャマにならない機能的なものを選びましょう。一見温かそうにみえるセーターも静電気が起こったり、短毛種では編み目が毛にひっかかってずり落ちたりと、不向きな場合もあります。化繊や綿などにアレルギーを起こす場合もあるので、素材選びも慎重に行いましょう。


