
犬種
【けんしゅ】
人が改良を加えて作り出した犬の種類。純血種。人の生活に役立てるために、犬の特性を活かし、狩猟用、軍用、警察用、番用、労役用、愛玩用など、目的別にたくさんの犬種を作り出した。
JKC((社)ジャパンケネルクラブ)の公認犬種は184犬種、FCI(国際畜犬連盟)では338犬種(2007年現在)ですが、非公認のものを含めれば、世界に700〜800犬種がいるとも言われています。
犬のグループ
その犬種が作り出された目的や役割によって、グループに分けることができます。JKCでは、「1G/牧羊犬・牧畜犬」「2G/使役犬」「3G/テリア」「4G/ダックスフンド」「5G/日本犬・スピッツ」「6G/嗅覚ハウンド」「7G/ポインター・セター」「8G/鳥猟犬」「9G/愛玩犬」「10G/視覚ハウンド」の10グループに分けています。
牧羊犬・牧畜犬
牧羊や牧畜に使われる犬。ヒツジやウシや馬が牧場がら逃げださないように監視したり、クマやオオカミなどの外敵から守ったりする。コリー、ボーダーコリー、オールド・イングリッシュ・シープドック、ウェルシュ・コーギー、シェットランド・シープドッグ、ジャーマン・シェパードなどが代表的。広い牧場を走り回るので活動的で判断力も優れている。
使役犬(作業犬)
猟や牧羊・牧畜以外のさまざまな労働をする犬。荷車をひく犬(バーニーズ・マウンテンドッグ、ニューファウンドランド・ドッグなど)や、セントバーナードやグレートピレニーズのような山岳救助犬、マスチフやグレート・デーンなどの護衛犬、ドーベルマンやスタンダード・シュナウザーといった軍用犬、ブルドッグや土佐犬といった闘犬など、いろいろな種類が含まれる。
テリア
アナグマやキツネ、ウサギ、ノネズミなど、穴ぐらの中で暮らしている獲物の狩りに使われる犬。エアデール・テリア、フォックス・テリア、ブル・テリア、スコッチ・テリア、ウエストハイランド・ホワイトテリア、ヨークシャー・テリア、日本テリアなどがいる。嗅覚に優れ、活発で勝ち気ゆえケンカっ早い性格で、協調性にはやや欠ける。
ダックスフンド
アナグマ猟の猟犬として改良された犬種。アナグマを穴に追い詰められるように胴が長く足が短いスタイルになった。サイズはスタンダート、ミニチュア、カニンヘンの3種類がいて、毛質もスムース・ヘアード、ロング・ヘアード、ワイアー・ヘアードの3タイプがいる。性格は落ち着きがあって社交的。
日本犬・スピッツ
日本犬と、スピッツやサモエドなど原始的な犬の姿に近いと言われる犬のグループ。日本犬は、立ち耳、差尾(巻かずに背中の上を差す尾)か巻き尾、三角形の目が特徴。秋田犬、北海道犬、紀州犬、甲斐犬、四国犬、柴犬の6犬種は国の天然記念物に指定されている。飼い主に対して忠実という共通点がある。ポメラニアン、バセンジー、アラスカン・マラミュート、シベリアン・ハスキー、チャウ・チャウなどもここに含まれる。
嗅覚ハウンド
獣の猟に使われる犬のなかで、すぐれた嗅覚を活かして獣のニオイを嗅ぎ分け追跡してとらえる犬種たち。ビーグル、ブラッドハウンド、バセット・ハウンド、ダルメシアン、ローデシアン・リッジバッグなどがいる。
ポインター/セター
鳥の猟に使われる犬のうち、獲物の鳥を見つけたらポイントする(片方の前脚を上げてハンターに知らせる)ポインターと、獲物の居場所をセット(フセ)をして知らせるセターのグループ。イングリッシュ・ポインター、ジャーマン・ポインター、ワイマラナー、イングリッシュ・セター、アイリッシュ・セターなどがいる。
鳥猟犬
鳥の猟に使われる犬のうち、猟銃で撃ち落とされた獲物をくわえて回収するレトリーバー、茂みや水辺にいる鳥を飛び立たせ、撃ち落とした後に回収するスパニエル、泳いだり水に潜ったりするのが得意なウォーター・ドッグなどのグループ。ラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、アメリカン・コッカー・スパニエル、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグなどがいる。ポインターやセターもふくむ鳥猟犬は、人と協力して猟をするので、協調性が高い。
トイ(愛玩犬)
家庭でかわいがられるために改良された犬。見た目が優雅で人なつこくて小型なものが多い。プードル、チワワ、マルチーズ、シー・ズー、キャバリア・キングチャールズ・スパニエル、パピヨン、パグ、ボストン・テリアなど、さまざまな犬種がいる。
視覚ハウンド
獣の猟に使われる犬のなかで、遠くの獲物をすぐれた視覚で見つけ追いかけてとらえる犬種たち。アフガンハウンド、ボルゾイ、グレーハウンド、サルーキなどがいる。速く走ることが得意で、自分で獲物を追いつめてとらえるので、同じ猟犬でも鳥猟犬よりも協調性がやや低く、独立心がある。


