ご長寿ワンちゃん家庭訪問 那須研究所研究員 木村さんが行く!
神田ロビンくん

[第1回]本日も食欲旺盛、完食!弟分の若いパワーに刺激を受け今日も元気な『ロビン』くん(15歳)

「ご長寿ワンちゃん家庭訪問」の1軒目は、大阪市の神田さんのお宅です。御年15歳というビーグルのロビンくんのご長寿の秘訣に迫りたいと思います!

ご長寿犬データ
今回のご長寿犬ロビンくん(15歳/ビーグル/オス)
飼い主さん神田さん(大阪市)
同居犬コロンくん(1歳/ミニチュア・ダックスフント/オス)
性格おとなしくて知らない人にも吠えない。階段は絶対にのぼらないなど、恐がりな一面も。
出会いたまたま訪れたペットショップで、瞳がトロンとして、焼き豚みたいにきれいな耳をしたロビンくんに一目ぼれしたのがきっかけ。

定期的な病院通いで健康管理は万全!さらに同居犬コロンくんの影響で心も体も若返った!?

神田ロビンくん

木村(以下青字) こんにちは、今日はどうぞよろしくお願いいたします。このコがロビンくんですか、元気そうですね。おや、ミニチュア・ダックスちゃんもいるんですね。

神田さん(以下黒字) はい。ロビンはだいぶ白髪も目立ってきましたが、元気にしています。ミニチュア・ダックスのほうは、コロンといって、まだまだいたずら盛りの1歳の男のコです。

――本日の主役、ロビンくんは今、15歳とのことですが、やはりもともと体は丈夫だったのでしょうか?

耳の垂れた犬種なので、外耳炎とか耳血腫とか、耳のトラブルはけっこうありました。
小さい頃に外耳炎になったので、今でも予防のために毎月1回、動物病院で耳洗浄を行っています。そのときに、体重測定や簡単な健康チェックもしてもらっているし、気になることがあればその都度、獣医さんに相談してアドバイスをいただいています。

――定期的に動物病院に足を運ぶことは、病気や体の不調の早期発見にもつながりますし、信頼できるホームドクターがいるのはとても心強いですね。健康診断やワクチンなど、予防対策はどんなことをされてきましたか?

狂犬病の予防接種、混合ワクチンは毎年受けていますし、ノミ・マダニ・フィラリアの予防薬も期間中は飲ませています。5〜6歳頃からは、半年に1回、血液検査など健康診断を受けるようにしました。ですから、特に大病はなかったのですが、実は2年前に前立腺がんが見つかってしまって……。
年齢のことも考えて、手術はしていません。でも、前立腺がんが腫れると、熱が出たり食欲が落ちたりすることがあるので、抗生物質と女性ホルモン剤を飲ませて、継続的に治療はしています。

神田ロビンくん

――投薬治療で症状をコントロールされているわけですね。

そうですね。それと2年ほど前の年末に原因不明の嘔吐と血尿が続いて、4日間通院したことがあります。以降、食欲も落ちてお散歩にも行きたがらなくなった時期があって、「もう長くはないのかも」と覚悟していたんです。でも、昨年の春にコロンがやってきてからは、すっかり元気になったみたいで。コロンが私たちに甘えてくると、ロビンも張り合っているのか、甘えてくるようになったんですよ。

――きっと、コロンくんの存在がよい刺激になっているんでしょうね。こうして見ていても、ふたりはとても仲がよさそうです。ロビンくんはコロンくんから若いパワーをもらっているというか、まだまだ若い者には負けないぞと、心も体も若返ったのかもしれません。

今でも落ちることのない食欲 数年前までは1日のべ2時間のお散歩も!

――体重は現在どのくらいありますか?

動物病院で毎月測ってもらうんですが、現在は13kgくらいですね。もう少し若い頃は15〜16kgあったのですが、年のせいか、この1年で体重が自然に落ちてきたみたいです。
以前はお腹ももっと丸かったです(笑)。とにかくよく食べるんです。今でも食欲旺盛で、食事はいつも完食です。

――ビーグルは食べっぷりのいいコが多いですからね。でも、成犬時の15〜16kgというのは、ロビンくんの体格からすると、ちょっとぽっちゃりしすぎだったかもしれませんねぇ(苦笑)。
ところで、お散歩や運動はどのくらいしていますか?

お散歩はけっこう行っています。毎日、朝昼夜の1日3回。朝と昼は30分ずつ、夜は少し長めに1時間くらいしていました。5〜6年前までは、自転車を使って散歩していたので、ロビンもがんがん走っていましたよ。
だけど、2〜3年前からだんだん長時間の散歩が難しくなり、今まで10分で歩いて行けた距離に20分かかるようになりました。ここ1年は腰がふらついたり、足をひきずったりすることもあります。でも、足腰がこれ以上弱くならないように、ゆっくりでもいいから、散歩はできるだけ長時間するように心がけています。

――それはいいことですね。散歩は気分転換や刺激にもなるので、ロビンくんがいやがっていないなら、連れて行ってあげたほうがいいと思います。

でも寝ている時間が長くなりましたね。白髪も目立つようになり、耳も遠くなったし、体にイボもできやすくなりました。だけど、白内障の兆候はないし、歯も抜けていないんですよ。

――老化による体の変化は多かれ少なかれ、どのコにも出てきます。でも、歯がきれいに残っているのはすばらしいことですね!しっかり食べられるというのは、健康維持の基本ですから。

食事は目安にしている容器を使って、成犬になってからは、毎日同じ量を与えています。

――健康な体づくりのためには食事管理がとても大切ですので、ロビンくんの食事について聞かせてください。子犬の頃からこれまで、どんな食事を与えてこられましたか?

子犬の頃は、ドライフードをお湯でふやかし、そこに茹でたキャベツやニンジンなどの野菜を細かく刻んだものや、水で薄めた牛乳、鶏のささみ、塩抜きしたちりめんじゃこなどを混ぜてあげていました。
成犬になってからはカリカリのままのドライフードです。最初は缶詰のフードもときどき併用していたけれど、うんちがやわらかくなるので、ドライだけにしました。普段はトッピングもしていませんが、お正月だけは特別に缶詰をトッピングしてあげています。
今与えているフードはシニア用です。ステージ別になっていたほうが、その年齢にあった成分がちゃんと入っていて安心かな、と思って選んでいます。

――そうですね。年齢とともに必要なカロリーや栄養バランスが変わってくるので、私たちもその点に配慮して、ドッグフードを開発しています。
食事の回数や量はどのようにされていますか?

子犬の頃は朝昼晩の3回。1歳半くらいまで3回だったのですが、徐々に太り始めて、獣医さんから2回にしたほうがいいと言われたので、それからはずっと朝と晩の1日2回です。
きっちりと計量しているわけではないのですが、いつも決まったトレーに1杯。1回の分量の目安は決めています。フードの種類はステージ毎に変わったけれど、量そのものは13年くらい、ずっと変わらず同じ量です。

――与える量は毎日安定しているわけですね。ドッグフード以外におやつなどで与えているものは何かありますか? 間食が増えるとどうしても肥満の原因になりますが、太らせないように注意していることなどありましたら…。

留守番をさせるときに、犬用のジャーキーやビスケットをあげます。あとは、パンの耳やリンゴの皮、バナナなどを少しお裾分けすることはあります。フルーツが大好きで、みかんも食べるんですよ。ブロッコリーの芯とか、ニンジンの皮など野菜をあげることもあります。
肥満対策については、今は特にないですね。以前、太りすぎが気になったときは、ジャーキーの量を半分にしたこともありましたが。ドッグフードはずっと変わらない量を与えているし、この歳になったらもういいかなと思い、気にせずに与えています。

――食事についての悩み、特に気をつけていることはありますか?

悩みは特にありませんが、気をつけていることは、獣医さんから「歯の健康のためにはやわらかいものばかりを与えてはダメ」とアドバイスされたので、高齢犬になった今でも、ドライフードはふやかさずにカリカリのままです。1日1個はブロッコリーの芯など、硬いものをあげるようにしています。また、最近になってセサミンのサプリメントを与えています。主人からは「そんなものいらないだろう」と言われていますが(笑)。

「食べること」が生きがいなので、好きなように食べさせてあげたい

――15歳となったロビンくん、これからどんなふうに過ごさせてあげたいと思われますか?

今のロビンの1日の生活で重要なのは、「外に出ること」「食べること」「寝ること」の3つ。特にロビンにとっては「食べること」が生きがいなんです。あと何年生きてくれるかわからないから、好きなように食べさせてあげたいと思っています。だから、安心してあげられるご長寿犬用のフードがあったらうれしいですね。

――ありがとうございました。いろいろなお話をお聞かせいただいて、とても参考になりました。ロビンくん、しっかり食べてもっともっと長生きしてね。

インタビューを終えて…(日清ペットフード那須研究所 研究担当 木村聖二)

ロビンくんの場合、毎月1回、耳洗浄のために動物病院に足を運んでいることで、健康管理がしっかりできているのですね。前立腺がんを患っていても、きちんと治療やコントロールができているようです。また、成犬の頃、毎日1日2時間散歩をしていたのも、体力作りに大いに役立ったことでしょう。実際、ロビンくんの足腰はかなりがっしりとしていたように思います。そしてもう一つ大きいのは、弟分のコロンくんの存在。ふたりはとても仲がよさそうでしたし、取材中も飼い主の神田さんの後を、先を争うように追いかけるシーンが見られましたが、ロビンくんにとって、精神的にも身体的にもとてもよい刺激になっているようです