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狂犬病

【きょうけんびょう】

狂犬病ウイルスによって感染するズーノーシス。犬だけではなく、人間を含むすべての温血動物に感染する。発症すればほぼ100%死亡する。

アジアでの狂犬病は犬が主な感染源ですが、欧米ではキツネ、コヨーテ、アライグマ、スカンク、吸血コウモリなど、野生動物からの感染が多くなっています。ウイルスは唾液の中にいて、狂犬病にかかった動物に咬まれることで感染します。人から人への感染は特殊な例を除いてほとんどありません。

発症するまでの潜伏期間は1〜3カ月で、傷口から脊髄までの距離が関係します。傷口から侵入したウイルスは、神経を伝って脳へと移動するので、さまざまな神経症状が現れます。

人が感染した場合、頭痛、発熱、食欲不振など風邪に似た症状の後、興奮、幻覚などの症状や、のどの麻痺が起こり、水や風を極端に嫌う恐水症状や恐風症状などが現れ、死に至ります。

狂犬病の動物に咬まれた後、すぐに手当をしてワクチンを打つこと(曝露後ワクチン)で、体内の免疫が上がって発症を防ぐこともできます。けれども、症状が現れた場合の治療法は未だ見つかっていません。

今でも世界中で発生している

かつては、日本でも狂犬病が蔓延し、「犬に咬まれたら狂犬病を疑え」と恐れられていました。しかし、1950年に「狂犬病予防法」が制定され、野犬を一斉に排除し、飼い犬に狂犬病予防ワクチンの接種を義務づけたことが功を奏して、1957年を最後に、日本国内の犬や猫からの狂犬病は完全に姿を消しました。

けれども、日本のように狂犬病を撲滅したのは、イギリス、台湾、ハワイなど、世界でわずか十一カ国だけであり、今でも世界中で狂犬病は蔓延しており、WHO(世界保健機構)の報告によれば、年間約55,000人が狂犬病で命を落としています。

特にアジアでの発生率が高く、中国での感染症による死亡者数では、第1位の結核に次いで第2位に狂犬病が挙げられています。

狂犬病予防注射で人と地域を守る

日本国内で完全に狂犬病を撲滅できたのは、犬への狂犬病ワクチン接種を義務化して、予防を徹底した成果です。けれども、狂犬病撲滅から約50年が過ぎた今日、日本人の危機意識は次第に薄れ、狂犬病ワクチンの接種率は年々低下しています。

日本は島国であり、動物検疫にも厳しい取り決めがあるので、正規のルートで海外から狂犬病が入ってくる可能性は非常に低いと言われています。しかし、日本に寄港した外国船から犬が上陸したり、コンテナに紛れ込んできたりすることもありますし、密輸など裏ルートで入ってくる危険性もあります。

「日本では狂犬病はもうなくなったから必要ない」「愛犬の体に負担をかけたくないから」など、飼い主の自己判断で狂犬病ワクチンを受けさせない人が増えています。けれども、狂犬病ワクチンには愛犬の狂犬病感染を防ぐということ以上に、人を狂犬病の感染から防ぐという大きな目的があります。地域を、ひいては日本を守るという危機管理の面からも必要なものであり、法律で義務づけられていることなので「うちのコは打たなくても大丈夫」という問題ではありません。

狂犬病予防法では、犬を取得した日から30日以内に登録を申請し(第4条)、91日以上の犬に年1回のワクチン接種を義務づけています(第5条)。これに違反すると、「20万円以下の罰金に処する」という罰則もあります(第27条)。

海外でもむやみに動物に接触しない

狂犬病への恐怖がすっかり薄れ、無防備になっている日本人は、海外でもつい気軽に動物にさわりがち。世界中に今も蔓延している狂犬病の危険性を考えれば、海外ではむやみに犬や動物とは接触しないようにしましょう。

万が一、海外で犬や動物に咬まれた場合は、すぐに傷口を洗い流し、必ずすぐに現地の病院へ相談してください。可能であれば、その犬をつかまえて狂犬病にかかっているかどうかを確認してもらいます。「たかが犬に咬まれたぐらいで大騒ぎする必要はない」などというその場の甘い考えが命取りになることもあるのです。

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